あの丘を登りきれば、きっと素晴らしい景色が待っている!2010年5月29日(土)~30日(日)
金曜日の夜、仕事を終えると、前日から準備をしておいた登山道具を車に乗せて、途中で今回の旅の相棒を乗せて北海道の背骨とも呼ばれる日高山脈へ車を走らせる。深夜の高速を走りぬけ、十数キロの林道を抜けて登山口に着いたのは午前1時を過ぎた頃だった。
翌日、五時起床。天気は快晴。朝食を食べて6時に登山開始。標高750mから日高山脈が見渡せる伏美岳1792mまで1000mを一気に上がります。1泊2日のテント装備と水と(ビール)が入った20㌔近いザックを背負っての登りです。 こんなに重いザックを担ぐのは昨年以来。さて、体がついてこれるのやら。
登山口は緑が生い茂っていたのですが、数十分登れば、ここはまだ雪の世界。 雪渓に沿って、道なき道を息を切らせながら一歩一歩、標高をあげていきます。蒼い空のあの丘の向こうに待っている素晴らしい景色に思いを馳せながら。しんどいけど、一番ワクワクする瞬間でもあります。
日高山脈の山々。奥に見えるのは大雪山系の峰々そして登り始めて3時間40分。
最高の景色が私達を迎えてくれた。
しんどかった先に待っているもの。
これがあるから山登りはやめられない。
でも、この日の旅はここで終わらない。 もう一歩先へ。
目指すはさらに日高山脈の深部へ。重いザックを担ぎなおし、稜線をたどりさらに奥の山を目指します。 伏美岳の山頂から350mの下り。せっかく登ったのにまた降りるなんてもったいない気持ちでいっぱいだけど、ここを下らないと次には進めない。でも、この350mの下りを明日また昇りかえさないといけない。なんだか複雑な気分で下っていきます。
伏美岳から歩き始めて3時間。次に狙うピパイロ岳(1917m)の直下の稜線でテントを張ることに決めました。ここの手前、180mの登りでさえ、40分もかかってしまいました。
雪と氷の斜面を滑り落ちないようにアイゼンをしっかりと食い込ませながら一歩一歩登っていきます。
月明かりに照らされた日高の雄 幌尻岳 午前3時撮影翌朝。 朝焼けの写真を撮ろうと、午前3時に起床。 標高1700mの稜線の上にテントを張っているので、寒さも半端じゃありません。テントの外に置いておいた温度計を見るとマイナス9度。おそらくテントの中もマイナス1度くらいまで落ちていたはずです。どうりで寒いわけだ。しかし、寒い寒いとも言ってられません。朝焼けの写真は1秒1秒で光の加減が変わってしまうのです。向かいに目をやると、月明かりに照らされた日高の雄 幌尻岳が見えました。月あかりを強調するために、手持ちで限界の1/30秒までシャッタースピードを落とし、マイナス2補正で撮影してみました。
ピパイロ岳山頂にて大声を張り上げ、ヒグマの邪魔をする私 朝焼けの写真を撮り終えて満足しましたが、やはり寒くて仕方ありません。テントの中で温かいラーメンを作って体を温めたら、150m上にあるピパイロ岳山頂を目指します。150m登るだけといっても40分もかかってしまうんです。ピパイロ岳山頂では更なる絶景が私達を出迎えてくれました。ここまでたどり着くのに登山口からトータルで9時間も歩いてきたのでした。思い出に残る雪の日高山脈の旅もこうして無事に終わりました。
<コースタイム>
5月29日(土) 伏美岳登山口 6:00 → 伏美岳山頂 9:50-10:20 → ピパイロ岳のコル 13:30 幕営
5月30日(日) ピパイロのコル 5:20 → ピパイロ岳山頂 6:00-6:50 → テント撤収 7:10-8:00 下山開始 伏美岳 10:00-10:25 → 伏美岳登山口 11:30
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