ラダックの中心都市 レーの町並み2010年8月6日(金)~16日(月)
インドに訪れるのは12年ぶりだった。私はこの国に再び呼ばれてやってきたのだ。
3年前、私はインド行きの航空券も全て手配を終えていたのに、ある事情でインド行きを断念せざる得なかった。『ああ、インドに呼ばれていなかったのだな。』その時はそう納得して諦めた。そして、今回ようやくインド行きが実現したのである。
ラダックはインドの北部、標高3500m~4000mに位置し、冬にはマイナス10度くらいに下がり、氷と雪のために道は閉ざされ、陸路での入域は不可能になるインドの辺境地である。チベットに近く、チベット密教が色濃く残る地域としても知られている。私はそんなラダックを知りたくてここまでやってきた。
サンカルの村で出会った少女 レーの町は標高3500mあり、富士山とほぼ同じ高さである。だから飛行機なんかでいきなりやってきた旅行者を苦しめるのは、空気の薄さである。高山病にかかってしまうと、この町から去る以外に治療法はない。私は着いたその日にレーの町に1軒しかないBarを見つけてしまい、うれしくてさっそくインドのキングフィッシャービールを飲んでしまった。本当は高山病予防にビールは一番良くない飲み物なのだ。幸いにも私は空気の薄さに慣れるのが早かったようで、翌日から周辺の村へ旅に出る事にした。
30分ぶりに1台の車がやってきた。さて停まってくれるだろうか・・・ ラダックの交通手段は色々とある。もちろん幹線道路にはバスも走っているのだが、1日1本という所も多く、効率の良い移動手段とは言いがたい。そこで、ヒッチハイクという手になる。これならバスの時間を気にすることなく、行きたい所に行ける訳だ。しかし、日本と違って、車はなかなか走っておらず、さらにヒッチハイクに寛容なエリアといってもすぐに乗せてもらえる車が見つかるとも限らない。3時間道路でへたり込んで待っているのだが、まだ1台も車が止まってくれなかったりもする。まあ、日の暮れるうちにどこかの町まで帰れればなんとかなるだろう。
ラダックはチベット密教が色濃く残るエリア。チベットよりもチベットらしい文化が残るとも言われている。私も1998年にチベットを1ヶ月ほど旅した事がある。その時のチベットと比べて、ラダックに残る仏教がどうとか違いはわからない。でも、こうした自然の厳しい土地で暮らしている人の優しさは、チベットもラダックも同じだった。今日、歩いた15キロほどの道。途中の村人に家に招かれてバター茶をご馳走になったのは3回だった。私が日本から来た-というと、そこはデリーより遠い場所なのかい?と私に聞き返すのだった。
ロバの放牧の間に洗濯をする少女。彼女にもバター茶はいかが?と声をかけられた
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