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雲南省元陽は中国国内はもとより、世界中の写真愛好家が訪れる撮影地が多く点在することで有名である。写真家たちのお目当てはもちろん、元陽周辺に広がる棚田である。元陽県は総面積は150平方キロ、人口35万、ハニ族、イ族、ミャオ族、タイ族などの少数民族が住み、その多くは棚田で米を作っている。この辺りの海抜は1400m~2000mで霧と雨が多く、稲作には適した土地で唐の時代から、棚田が有名なところだった。統計によると元陽県の棚田は総面積12万ha。ちなみに、日本の総棚田面積は、22万haだから、この元陽県だけで、日本の棚田面積の半分以上が集中していることになる。
元陽の棚田は世界の奇跡と言えるまでに壮観で、「ハニ族の雲の梯子」の美称でも呼ばれている。ハニ族が作り上げたこの美しい元陽の棚田は他の棚田には見られない優れた特徴が4つある。ひとつは、その耕作面積の広大さだろう。大小様々な形状のそれぞれ異なる棚田が連綿とつづく。このような壮観な風景は元陽でしか見られない。ふたつめは、築かれた土地の険しさである。12°‐75°の斜面に棚田を作り。このような棚田は世界でもまれである。みっつめは、段数が多く、5000階もある棚田がある。よっつめは、標高である。棚田は谷間から海抜2000mの山上に伸びている。山の頂上から麓までびっしりと占めるその姿はまさに圧巻である。
元陽周辺の棚田は3つのエリアに分かれている。
1. 壩達観光エリア:箐口、全福庄、麻栗寨など区域
2. 猛品(老虎嘴)観光エリア:、阿猛控、保山寨など区域
3. 多依树観光エリア:多依树、愛春、大瓦遮など区域
そのなかの最大級の「猛品棚田」は1133haあり、なんと段数が5000段にものぼる。ちなみに、また、日本と比較すると、「日本棚田百選」に認定された棚田の平均は約12ha、最大でも岡山県久米南町北庄の88haだから、その規模の大きさがわかるだろう。
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多依树は元陽から27㌔離れている観光スポットである。稲刈りが終わり、5月の田植えのシーズンまでは田に水が張られた状態が続くため、ここからは谷一面に水の張った棚田が眺めることが出来る。この場所が最も賑わうのが日の出の時間帯。東の空から昇る日の光を浴びて、田に張られた水が谷間一面を照らすのである。この素晴らしい光景を写真に収めようと、中国国内、また海外の写真愛好家たちがこの多依树を目指すのである。
朝日と雲海の組み合わせが美しい多依树。早起きと天候という運も必要。5月撮影 多依树で素晴らしい日の出を見るためには、前日に車をチャーターしておかなければならない。(当日の朝に車を探しても見つからない)中国語や軽い筆談が出来るのであれば、新街鎮の梯田広場に停まっているミニバンや三輪タクシーが交渉に応じてくれる。しかし、多依树までは27㌔とかなりの距離があるので、ミニバンでも約50分ほどかかる。安くても三輪タクシーの利用はお勧めしない。多依树観光のみチャーターであれば、ピークシーズン(12月~3月頃)なら200元~、それ以外のシーズンなら120元~が相場であろう。日の出の時間帯は12月~1月が午前8時前後、3月が7時20分頃、4月が6時45分頃になる。美しい多依树の水鏡を見るのであれば、日の出の時間より1時間~30分前には現地に着いておきたい。ちなみに2009年より多依树の観光エリアの入場料として30元/人かかることになった。
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谷一面の棚田が広がる壩達の展望台
壩達は新街鎮から16㌔、全福庄村と勝村の中間地点にある観光スポット。ここからは夕暮れに染まった美しい棚田を見ることが出来る。残念ながらこの場所も2009年から入場料 30元/人を取る事になった。新街鎮からだと勝村行きの乗り合いバンで約30分(10元)。
水鏡が美しい全福庄村からの眺め運転手には筆談でも良いので壩達と書いて見せれば降ろしてくれる。ただ、この場所で時間を気にせず、日が暮れるまで美しい光景を眺めたいのであれば、バンか三輪タクシーのチャーター利用をお勧めする。日が暮れると、帰りの乗り合いバンの本数が極端に少なくなるか、もしくは走っていない事があるので、新街鎮に戻れなくなる場合もあるからだ。特に日が暮れるのが早い冬季は注意が必要。
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新街鎮から20㌔、夕景で有名な場所が猛品(老虎嘴)である。ツアーで元陽を訪れると必ず立ち寄る場所である。舗装道路に沿って展望台が並ぶエリアが老虎嘴と呼ばれ、ここも2009年から30元/一人の入場料がかかるようになった。ただ、ここから見る棚田は素晴らしく、対岸の山の峰に夕日が近づくにつれて、谷一面の棚田が真っ赤に染まりあがる光景は必見。晴れた日は多くのカメラマンが数時間前から場所取りをしている。またこの展望台から見える下の村(猛品村)を抜けた展望台が猛品展望台である。イ族の子供達が老虎嘴にいる観光客をしきりに案内しようとするが、あとでしっかりお金を請求されるので注意が必要。
アクセスは新街鎮から攀枝花行き、もしくは老猛行きの乗り合いバンで途中で降ろしてもらう(約40分 15元)日が沈むまで時間を気にせずしっかりみたいという人は壩達同様、ミニバンか三輪タクシーをチャーターしておく方が無難である。
